「大抵(たいてい)」と「大体(だいたい)」の違いって?
なんだか見た目も似ていて、響きも似ているこの二つの単語、どう違うのでしょう。
その違いと例文をまとめましたので、日本語学習者に説明する際にご活用ください。
「大抵」の辞書の意味
[名]
1 事柄の主要な部分。
2 事柄のあらまし。だいたいのようす。また、全体のうちの大部分。 おおよそ。おおかた。
[形動]
ちょうどよい程度であるさま。ほどほど。
[副]
1 ほとんどすべてに及ぶさま。たいがい。
2 かなり確かだと推測するさま。ほぼ間違いなく。十中八九。
「全体の中の大部分」というイメージです。そうすると副詞の意味の「ほぼ間違いなく」もイメージがつきます。
「自分の推測の中で大部分を占める=間違いない」と考えると覚えやすい。
「大体」の辞書の意味
[名]細かい点を除いた主要な部分。また、 全体を大づかみにしたところ。あらまし。おおよそ。
[副]
1 物事の要点、また数量などを、大づかみにとらえるさま。 あらかた。おおよそ。
2 もとはと言えば。そもそも。
ニュアンスとしては、「大体」は、 細部を除いた主な部分(漏れているものもあるけど・・・)の意。
「おおよそ(about)」に置き換えられる。
ただし、「昼は大体仕事している」の「大体」は「おおよそ」に置き換えられない。
「大抵」と「大体」の例文を見てみる
「大抵」を使った例文
- 事の大抵を知る。
- 大抵の人が賛成している。
- 勉強も大抵にしなさい。
- 温泉なら大抵行きました。
- 休日は大抵家で過ごします。
- 八時過ぎなら大抵会えるでしょう。
- 大抵の場合はそうである。
- 私は大抵、日曜日の午後にショッピングに出かけます。
- 私は大抵8時頃に仕事が終わります。
「大体」を使った例文
- 大体の人が出席する。
- 話は大体わかった。
- 駅まで大体五分です。
- 大体言い出したのは君だよ。
- あなたの英語を大体理解できます。
- いつも大体1時くらいには寝ています。
- 私は大体7時に起きます。
- あなたは月に大体何冊の本を読みますか。
- 彼は大体あなたぐらいの年齢です。
- あなたの発音は大体合っています。
まとめ
ざっくりは意味が似ているので、例文を見て、どちらも使えるのか、どちらにしか使えないのか見てみてください。
例文と一緒に覚えてもらうのがおすすめです!
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