「抱く(だく)」と「抱く(いだく)」の違いって?
同じ漢字なのに、読み方によって意味が変わります。
その違いと例文をまとめましたので、日本語学習者に説明する際にご活用ください。
「抱く(だく)」の辞書の意味
1.腕を回して、しっかりとかかえるように持つ。
2.男女が性交すること
出典:goo辞書(https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E4%BD%99%E5%88%86/)
これは、物理的に何かを抱きしめる、持つ、抱えるなど、具体的な対象に関連する場合に使用されます。
主に人や動物、それに似たものに対して使われます。
「抱く(いだく)」の辞書の意味
1 腕でかかえ持つ。だく。
2 かかえるように包み込む。
3 ある考えや感情をもつ。
出典:goo辞書(https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E4%BD%99%E5%88%86/)
ざっくりいうと、「抱く(いだく)」は、愛情や感情を強く抱く、持つ、育てるなどの抽象的なものを指すことが多い言葉です。
明確な形のないものに使えると考えても良いです。
明確な形のないものに使えると考えても良いです。
但し、「大自然に抱かれた(いだかれた)町」「山脈に抱かれた(いだかれた)国」のように、大自然と場所を形容して使うこともある点に注意です。
「抱く(だく)」と「抱く(いだく)」を例文で見てみる
「抱く(だく)」を使った例文
- 彼は花束を抱いて、私に会いに来ました。
- 美術館で、子供を抱いた天使の像を見ました。
- お母さんは赤ちゃんを抱いています。
- おじいさんは長い間ぶりに孫を抱くことができて、とても幸せそうでした。
- 彼は嬉しさで彼女を抱きしめました。
- 赤ちゃんが泣いていたので、母親は優しく抱いてあやしました。
- 悲しむ友達に寄り添い、彼を抱きしめました。
- 勝利の瞬間、チームメンバーはお互いを抱き合いました。
- 冬の夜、カップルは温かさを求めて互いに抱き合っていました。
「抱く(いだく)」を使った例文
- 彼は子供たちに深い愛情を抱いています。
- 先生からの記念品を胸に抱きました。
- 医師の仕事に憧れを抱いています。
- ジョージアは、コーカサス山脈に抱かれた美しい国です。
- この問題の答えに、疑問を抱きました。
- その生徒は悪意を抱いていました。
- 仕事で成功したので、感謝の気持ちを抱いて上司に報告しました。
- 大切な思い出を胸に抱いて、卒業します。
- 天使のような笑顔を見て、幸福感を心にいだきました。
- 先生からの助言に深く感動し、尊敬の念を抱いています。
まとめ
「抱く(だく)」と「抱く(いだく)」の違いについてまとめると、以下の通りです。
抱く(だく):
腕を回して、しっかりとかかえるように持つ。男女が性交すること。
主に人や動物、それに似たものに対して使われ、物理的に何かを抱きしめる、持つ、抱えるなど、具体的な対象に関連する場合に使用されます。
抱く(いだく):
腕でかかえ持つ。かかえるように包み込む。ある考えや感情をもつ。
物理的に持つ意味のほか、愛情や感情を強く抱く、持つ、育てるなどの抽象的なものも指す。
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